美術大学二本立て:日本人と自画像
ETV特集「日本人と自画像〜東京芸術大学 4800枚の証言〜」.あまりに面白かったので,途中からテレビの前で正座しながら観ていた.
芸大では,卒業制作に自画像を描く.それは自分を徹底的に見つめるという作業だ.極めて個人的な作業であるが,それは同時に,歴史的,社会的な背景をも浮き彫りにする.
大学時代に,こういう形で自分を見つめる機会を持てるというのは,幸運なことなのではないだろうか.あるいは美術大学というのは,(自画像に限らず)自分自身と向き合うことが必須の場所なのかもしれない.
もし自分に技術があったら,どんな自画像を描いたのだろう...
いちばん印象に残ったのは,藤田嗣治が黒田清輝への反抗を自画像に表現し,黒田が禁止していた黒を使ったというエピソード.その後藤田は,黒の輪郭を描くことによって独自の世界をつくりあげる.
千住博が,自画像に表現されているものが,いまの自分の想いとまったく同じと語っていたのにも,うならされた.
それと,こういう番組を作る人たちも,すごいと思う.尊敬.
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